(1) 3連符について説明するよ。特別なメニューやボタンはないから、すべて既存の機能を組み合わせて利用するよ。
(2) 「DEMO SONGS」で「Black Demo」をclickするとスコアが展開されるので、「Play from」を「5」に指定して「PLAY」をclickしてみてよ。典型的な3連符のフレーズが始まるでしょ。
(3) 「Beats」が「3」にされているので基本的にこの曲の小節は3拍分の長さになっているよ。これを4連x3拍とみなすか、3連x4拍とみなすかは制作者が自由に判断すればいいということだよ。ただし、ArpeggioやAuto Bass Playは4連を基本に設計しているので、3連とみなしたときにそのまま使うのは無理があるよね。なのでここではPianoはChordを選択しているし、BassはOriginal Playを選択しているよ。
(4) Drumは一番自由に対応できるよ。「B」「B2」などのパターンは3連x4拍とみなしたパターンを打ち込めばいいだけだよ。selectorは4連セットなので、この場合はcheckboxを直接clickして打ち込めばいいよ。3連用のDrum Patternを作ったら「DRUM COOKIE」で保存しておくといいよ。4連用とは明確に使い分ける必要があるので、必要なときに呼び出せるようにしておくといいからね。
(5) では、Auto Bass Playは絶対に使えないかというと、工夫すればそうとも限らないよ。「DEMO SONGS」で「Red Demo」をclickしてみてよ。これも「Beats」が「3」の曲だよ。「Play from」を「top」で聴いてみてよ。
(6) Bassは「Auto Play」が選ばれているけど、アドリブっぽい感じでなかなか器用に演奏しているだろ? これはわざと発音タイミングが変則的な「Hits」ばかりを選択して、ジャストタイミング感の強いものを除外した上でRandomに選択させることにより、4連のリズムを感じさせる要素を無くして、3連でも特に違和感を感じないように仕込んでみたんだよ。こうすることで「Auto Play」も使えないことはないよ。まあ、かなりクセの強い演奏にはなるけどね。
(7) このほか、「Tempo Change」の章で説明したように、「3/4」などの特殊テンポ指定を使うことで曲の一部分でだけ3連符を使うこともできるよ。小節単位で一時的に拍やテンポを変更できるし、Auto Playを解除することもできるので、アイデアしだいでどのような譜面も表現することができると思うよ。