(1) 曲全体の基本テンポは上段Menuの中の「Tempo」selectorで指定するけど、各小節ごとに一時的なテンポ変更もできるようになっているよ。
(2) 各小節ブロックの「Enter」buttonの下にある白いselectorが「Tempo Change」selectorだよ。初期状態は「---」と表示されていて、これは曲の基本テンポに追従することを意味しているよ。
(3) 「Tempo Change」selectorをclickすると中身を見ることができるよ。まずは下から説明すると「9-300」までの数字が表示されている行を選択すると、その数字どおりのbpmになるよ。これもその小節の中だけで、次の小節にうつると曲の基本テンポに戻るよ。
(4) 次は上から説明するよ。「3/4」「3/2」「3/8」はそれぞれ曲の基本テンポに対してその倍数分のbpmにするよ。曲の基本テンポが80だとしたら、それぞれ60, 120, 30になるよ。これをどう使うかというと、3連符・6連符で演奏させたい小節で使うよ。原理としてはbpm=80の4分音符は60/80秒=3/4秒の長さだから、それが4つで1小節となったら所要時間は4倍で3秒になるよね。今度はbpm=120の4分音符は60/120秒=1/2秒の長さだから、それが6つで1小節となったら所要時間は3秒になるよね。つまり、小節の所要時間を同じ3秒に保ったまま、音符4つのところを6つ詰め込める速度で演奏させることができるよ。小節の長さを「3」に変更して2つ並べてやれば、3連符を2回繰り返した演奏ができるというわけだよ。
(5) 「x3」「x2」は文字通り曲の基本テンポの2倍、3倍の速度に指定するよ。これを使うことで、通常16分音符の分解能であるところを「48分音符」「32分音符」の分解能であるかのように細かいフレーズを演奏させることが可能になるよ。ただし、Drum, Bass, Pianoのすべてのパートが倍速再生されてしまうので、専用のPatternを用意したり、そこだけ「OFF」にするなどの対策が必要になるから注意が必要だよ。あと、あまり速いbpmだとブラウザの再生速度が追いつかない可能性もあるので、無理のない範囲で使ってくれよ。まあ、スローテンポの曲でのみ使用するのが無難だろうね。
(6) 「R1」「R2」「R3」は特殊テンポ指定だよ。曲のEndingでTempoがだんだん遅く(slowly)なる様子を表現するよ。それぞれ遅くなり始めるtimingと遅くなる深さ(depth)が異なるので、実際に聴き分けてみて好みでいずれかを選ぶといいよ。かなりマニアックな機能でしょ。
(7) もちろん、この「Tempo Change」指定も曲といっしょにSaveTextBに保存されるよ。擬似的に3連符や倍の分解能を使ったフレーズを盛り込むことができるので、「どうしてもこれは外せない!」というキメのフレーズを入れるのに有効だと思うので大いに活用してくれよ。