(1) 各小節ブロックに入力できるChord Nameの表記のルールを説明しておくよ。基本的には一般的に使われてる表記方法のとおりに打ち込めばだいたい認識するんだけど、一部注意してほしいルールもあるので覚えておいてほしいよ。
(2) まず、先頭にKey Noteを書いてね。「C, D, E, F, G, A, B」のどれかだね。#かbがつく場合は必ず密着させて入力してね。「F#」「Bb」のようにね。#とbのどちらを使って表記してもいいよ。Jamでは4和音との音量バランスをとる意味も含めて3和音の場合は1オクターブ上のルート音を足して鳴らしているよ。
(3) 調性記号として「m, sus4, sus2, 6, 7, M7, dim, aug, +5, -5」を使うことができるよ。これらは大文字小文字もこの通りに書いてね。Key Noteに密着させて書いてもいいし、スペースを挟んで書いてもいいよ。複数書くこともできるし、書く順番も自由だよ。
(4)付加音として「9, b9, #9, 11, #11, b13, 13」 が使えるよ。これらは括弧に入れて「(#9)」のように書くか、「add#9」のようにaddにくっつけて書くかしてね。また、「(9 #11)」のように括弧内にスペースを挟んで2つ書くということもできるよ。
(5) 分数コードを指定することもできるよ。「/」を入力し、それに密着させて分母になるNoteを入力してね。分母になるのはコードではなく、あくまでも単音だよ。「C/G」「F#/A」「Gb/Eb」のように書いてね。補助記号より前に書いても後ろに書いても認識するよ。「F#/A M7」「F#M7/A」でも効果は同じだよ。分母音は1オクターブ低い音が入るよ。
(6) 「X」だけをコード欄に入力すると和音無し(no note)になるよ。小節内の1拍目だけ「Am」を鳴らして2拍目以降は無音にしたい場合、2拍目に「X」を入力すれば、次にコードが入力される拍まで無音が続くよ。小節丸ごと無音にするなら「Piano Play Mode」で「OFF」を選べばいいけど、小節内で部分的に消音したいときは「X」を使えばいいというわけだよ。
(7) 特殊記号もいろいろ用意しているよ。Cコードに付けた場合で説明するよ。「t」は付加されたオクターブ上のルートを削除してドミソが鳴るよ。「n」はドミが鳴るよ。「k」はドミドが鳴るよ。「q」はドソが鳴るよ。「p」はドソドが鳴るよ。「w」はド・ド(オクターブ上)が鳴るよ。「z」はドが鳴るよ。これらの場合、それ以外の音は全て消えるよ。
(8) 「h」はルート音(または分母音)だけを1オクターブ上げるよ。「l」は逆に1オクターブ下げるよ。それ以外のコード構成音はそのまま鳴るよ。
(9) コードの転回機能もあるよ。「^」「^^」「^^^」「^^^^」「^^^^^」を入力すると、「^」の数だけコードの低いほうの構成音から順に1octave上へ転回するよ。逆に「v」「vv」「vvv」「vvvv」だと、4和音のコードの高いほうの構成音から順に1octave下へ転回するよ。5和音の場合は「o」を入力すると一番高い第5音が1octave下へ転回するよ。4和音を基準につくっているので、通常は「v」1つで最高音を転回させるように作っているので、第5音の下方転回だけ別の指定方法にしてるよ。Jamでは通常Cコードは低めで鳴り、Bコードはかなり高めで鳴るよ。この両者が連続していると高低差を大きく感じると思うよ。そこで「Bvvv」としてやれば響きが低音域に寄るので、Cとのギャップをあまり感じなくなるよ。
(10) 「?」「!」を入力すると、そのコードをそれぞれ8分音符、16分音符で連打するよ。「G7?」「Fdim !」のように書いてね。コードは通常4分音符以上の長さでストロークされるんだけど、これらを指定するとその合間に割り込んで演奏するというわけだよ。ただし、マシン環境によっては処理が重くなる可能性もあるので、無理っぽいようなら連打は使わないことだね。
(11) これらの規則が厳密にはどのようなルールで適用されて最大5音の和音構成音が決められているかは、Zkun Jam画面下の手引きに詳しく説明してるので、それも参照してくれ。